確定申告をしてから還付金を受け取るまでの期間や方法
1 税理士と還付金
還付金とは、納めすぎた税金がある場合に、税務署から返金されるお金のことです。
主に、年の途中で退職し年末調整を受けていない、医療費控除・寄附金控除(ふるさと納税など)を受ける、配偶者控除や扶養控除の適用漏れがある、住宅ローン控除の初年度であるといった場合に、これらの理由で確定申告をすると、還付金が発生する場合があります。
2 確定申告から還付金受取までの流れ
確定申告期間は、通常毎年2月16日から3月15日までであるのに対し、還付金を受け取るための更正の請求については法定申告期限から5年間の間に提出することができます。
申告方法は、税務署に直接持参する、郵送する、e-Tax(インターネットでの電子申告)により提出する、という方法があります。
税務署では、提出された申告内容を確認し、計算や添付書類との整合性などをチェックします。
提出内容に問題がなければ還付手続きに進みます。
e-Taxを利用した場合、データ処理が速いため、紙での申告よりも早く還付される傾向があります。
還付金は、申告時に指定した銀行口座に振り込まれます。
ゆうちょ銀行も含めて大抵の金融機関の口座が利用可能です。
申告書には口座番号や名義などを正確に記入する必要があります。
還付金が振り込まれるまでの期間は、基本的に1か月から1か月半程度で、e-Taxで申告した場合には、もう少し期間が早まることがあります。
他方、申告内容に不備があった場合や、申告者が多い繁忙期(2~3月)に提出した場合は、さらに時間がかかることがあります。
3 還付金が振り込まれない場合
還付金が振り込まれない場合には、口座情報の記載ミス、添付書類の不備、確定申告内容に誤りがある、納税者本人の口座でない(家族名義など)、といった理由が考えられます。
このような場合は、税務署から連絡が来るか、こちらから税務署に問い合わせる必要があります。
確定申告を通じて還付金を受け取るためには、正確な申告と必要書類の提出が重要です。
e-Taxを利用すればスムーズに処理され、早期に還付を受けられる可能性が高まります。
還付金がいつ戻ってくるのか不安な場合は、税務署に問い合わせたりするとよいでしょう。
どのような場合に還付金が戻ってくるかは、よくわからないという方は税理士に相談されることをおすすめします。
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